◇サインの重要性
クレジットカードで代金の支払いをする時には｢サイン｣をする必要があります。クレジットカードを利用する事前準備として、クレジットカードの裏面に｢本人による直筆サイン｣を記入しておかなくてはいけません。このサインは通常ローマ字や漢字で記入します。ひらがなやカタカナでも良いでしょうが、利用するときにはクレジットカード裏面に記入したものと同じサインをしなくてはならないので、国内で利用する場合には格好が悪いです。止めたほうが良いでしょう。
このサインはとても重要で事前にサインの記入が無いクレジットカードは利用が出来ない場合がありますので気を付けましょう。特に海外での利用は全く出来ないと思っていても良いので必ず記入しておきましょう。
海外での利用が多い方は｢漢字で記入｣する事をお勧めします。欧米人にとって漢字を真似る事は至難の技です。紛失・盗難時に悪用を防ぐ事ができるでしょう。
また、現在ではICチップを内蔵したクレジットカードが普及し始めています。このICクレジットカードはサインの代わりに暗証番号を入力することにより支払いを可能にします。ICチップは偽造が大変困難で、高度なセキュリティが保てる事に加え、膨大な情報を蓄積することができるので、今まで以上に様々なサービスを受けることが出来ます。
◇暗証番号に注意
クレジットカードには不正使用を防ぐための暗証番号があります。この暗証番号は安易に他人に教えたり、比較的簡単に推測できる数字（免許証番号や誕生日など）は止めておきましょう。カード犯罪で最も多いのが｢盗んだり拾ったりしたカードを使ってキャッシング｣する事です。
◇クレジットカードは貸与物
クレジットカードはクレジットカード会社から貸与（貸し出し）されているものです。他人はもちろんの事、親戚・家族にクレジットカード貸すことは契約違反となります。
仮に他人に貸しても支払い義務はクレジットカード保有者になります。ですからクレジットカードを借りて使った人がお金を支払ってくれなくても、カードの保有者が負担しなくてはいけません。
◇無理のない利用額
確かにクレジットカードでの買い物は便利で簡単ですが、過度の利用は支払いが滞る危険性があるので注意しましょう。自分の支払い能力に合わせての利用を心掛けましょう。
一般的には収入の20%を超えると無理が生じやすいと言われています。一括の場合には余り心配はいらないと思いますが、分割・リボを多用すると思わぬ返済額になっている場合があります。
◇利用伝票の保管
クレジットカードを利用したときには必ず利用伝票が発行されます。返済（引き落とし）が完了するまでは保管しておきましょう。間違った請求が来た時に証明する材料として必ず必要です。
全ての利用伝票を確実に保管することで｢クレジットカードの不正使用等による、支払った憶えのない請求｣にもすぐに対応ができます。
クレジットカードで支払った後にキャンセル（返品や商品の交換）をした場合には必ず｢キャンセル伝票｣を受け取りましょう。キャンセル伝票を受け取らないと2重請求が可能性があります。特に海外では多いので注意しましょう。
こう言った請求に関するトラブルを避けるためにも利用伝票の保管は行いましょう。トラブルが発生してからでは遅いのです。
◇クレジットカードの紛失・犯罪
クレジットカードの紛失は犯罪（不正使用・偽造など）に繋がります。紛失した時には警察とクレジットカード会社に届出をしてください。届け出ることによって紛失したクレジットカードは｢無効なカード｣として登録され、その後の不正使用を防ぐ事が出来ます。
ほとんどのクレジットカードには｢クレジットカード盗難保険｣が付いています。クレジットカードを紛失し他人に不正使用された場合に適用（損害補填）されます。これは警察およびクレジットカード会社に届出を行い、証明がされた場合にのみ適用される保険なので届出を怠ってはいけません。
しかし、いくら盗難保険が付いているからと言っても、クレジットカード所持者の管理に問題があったり、注意を怠っていた場合には｢本人の過失｣として保険が適用されない場合もあるので日頃からの管理は非常に大切だと言えます。特にキャッシングによる被害は｢暗証番号の管理に問題あり｣とされ本人の返済義務を課すクレジットカード会社が多いのです。
例クレジットカードを紛失しなかったとしても、絶対に被害に遭わないとは限りません。クレジットカード会社も不正使用の防止対策に力を入れていますが、近年ではクレジットカードの変造・偽造などの犯罪が増えていますし、端末から会員番号や暗証番号を読み取る｢スキミング犯罪｣や｢ネットワーク上で情報を盗まれる｣も充分に考えられます。この様な被害に遭った場合にはクレジットカード会社との相談を早急に行う必要があります。